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ヨミハラの中華料理屋『味龍』の一人娘。
彼女の一門は中華連合での政治的な駆け引きに負けて亡命し、ヨミハラに隠れ住んでいる。
そのため、従業員や親族は武の達人揃いで、中でも春桃は群を抜いて強く、
その豪快さと容赦の無さに『爆弾看板娘』と呼ばれ恐れられている。
普段はきちんと接客をこなすが、店でトラブルを起こす客には容赦しない。
加えて歯に衣着せぬ物言いのためか、愛らしい容姿のわりに言い寄る男もいない。
最近は対魔忍の男に熱を上げていると言う噂もあるが、
春桃に限ってそんなことはないはずだと信じない者の方が多い。
だが、彼女も年相応に恋愛や流行に興味があり、スイーツにはとくに興味津々。
今まで日本のバレンタインデーは『色々なチョコが食べられる時期』として楽しんでいたが今年は話が違う。
随分と前から営業後の店に残ってチョコ作りの練習を積み、大量の試作を重ねた。
そして当日、とびきりのおめかしをした春桃は特製チョコを手に待ち合わせ場所へと向う。